花上トンネルは幽霊が出る心霊スポットとしても知られています。花上トンネルで一体何があったのか、どんな心霊現象や事件が起きているのか。
長野県にある花上トンネルで実際に体験した怖い話を紹介します。
第1話「対向車」
今から20年ほど前、私と友人3人で深夜の肝試しドライブをしていました。
小田切ダムの方に行ったら怖いところあるんじゃないか?と車を走らせていました。たまに霊が見える友人Yが「こっち怖そうだよ」と言うので、"工事中 侵入禁止"という看板があるにも関わらず進んでいくと偶然に花上トンネルに辿り着きました。
改修工事なのか新しい綺麗なトンネルで怖さもなく、途中で行き止まりになったら切り返せるか?という不安があるくらいでした。
みんなで「へー、こんなトンネルできたんだ?しらなかったー」と言いながら進んでいくと、何事もなく出口が見えました。
「行き止まりが無くてよかった〜」と思ったのと同時に対向車が走って来るのが見えました。
…ん?ライト?赤い?
対向車はテールランプが見えた状態で対向車線にいたので「停車しているのか??…それにしてもなんで反対側?」と思ったら、対向車線をバックで走行していたのです。
「え?変な車wバックの練習?w まぁ工事中看板あって滅多に車こないから練習するにはもってこいの場所かぁw」
と思いながらすれ違い様にどんな奴が運転してるんだと顔を見ようとしましたが、サイドシートのヘッドレストにちょうど重なってて顔だけ見えず。
そのままトンネルを出て、Uターンして戻る。
走る。
「え?さっきの車…いないよな?」と、友人たちとザワつく。
すれ違ったのはトンネル出口まで50mもない地点。
バックしてた車はせいぜい20kmくらいのスピード。そのまま走ってれば絶対に追いつく。そこそこ見通しがいい道だから、急いで切り返してかなりのスピードで逃げたとしても見えないほど離れるか??
みんなで?????状態。でもまぁ、めちゃくちゃはっきり見えたし、怖い感じもしなかったし、バックからハーフスピンで駆け抜けてったんじゃないか?という落とし所で落ち着きました。
後から考えると、深夜2時にバックの運転練習するか?とか。同乗者全員でどんなやつか顔を見ようとしてたのに見えなかったなんて事あるか?とか。よくよく思い出すとヘッドレストに顔が隠れてたにしては綺麗に隠れ過ぎ。顔の部分だけじゃなく頭部全てが見えない状態で異常に頭が小くなければああはならない、とか。
家に帰ってから話は盛り上がったのだけど、怖いというよりは変だったね〜っていう感じ。
それから8年経ってようやくそのトンネルが心霊スポットだと知ったのでした。
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